労災補償は会社の従業員に対する損害賠償責任に備えるための保険ですので,労災保険で給付を受けた分の金額は会社への損害賠償から差し引かれてしまいます(これを損益相殺といいます。)。

 

もっとも,労災保険では慰謝料は支給されませんので,会社に対して慰謝料を請求することはできます。

 

また,休業補償給付は従前の収入の8割しか支給されていませんので,支払われていない残りの2割は請求可能です。

 

さらに,休業補償給付の2割部分は損益相殺されないことになっていますので,計4割は会社に対して請求できます。

 

 

もっとも,損害賠償請求については,労働者自身の健康管理の不十分さや体質的な要素を考慮して過失相殺されてしまうことがありますので,逸失利益についてはかなり減額されてしまうことが少なくありません。

具体的に上乗せ請求できる費目についてはこちらもご覧ください。